事件の予兆自体は7月に入って起こるようになったそうだ。メロンハウスの全自動換気装置が誤作動を起こすトラブルが2〜3日ごとにあり、そのたびにメロンが高温で全滅しかかったという。
当初はスタッフのミスだと思っていたというブログ主だが、そこで今回の事件が起こったという。除草剤散布の他、「メロン畑9棟の全自動換気装置の設定をぐちゃぐちゃに狂わせる」「メロン畑8棟の換気装置すべてを機能停止状態にする」といった犯罪行為が一度に行われたというのだ。
枯れていくメロンをただ見ているしかない状況に、ブログ主は「生き地獄」「メロン農家なんて、もうイヤになりました」と心境を吐露。「メロン農家にとって、こんな過酷で悪質な犯罪行為はありません」「あまりの出来事に、世の中を信じられなくなるくらい精神的に追い込まれました」と、大きな怒りと落胆を表明している。
幸い除草剤の来年以降の影響はなく、「ようやく犯人逮捕へのメドがついた」とのこと。ブログ主は、農園が廃業寸前に追い込まれたと明かしつつも、「必ず復活してやる!」「仲間と一緒にこのやりがいに満ちた楽しい農業をつづけるんだ」「それが犯人に対する“最大の報復”だと思ってい」ると吐露。
約6600玉のメロンが全滅して収穫不能。
— 寺坂祐一 (@furanomelon) 2017年8月3日
科学的な調査の結果、
メロン畑に除草剤が撒かれて
いたことが判明しました。
悪質な犯罪行為により、お客様にもご迷惑をおかけします。
詳しくはブログに書かせていただきました。
https://t.co/eRT10EQkdY pic.twitter.com/dMZyBwthj6
9日夜から未明にかけて
・一度にメロン畑9棟の
全自動換気装置の設定を
ぐちゃぐちゃに狂わせる。
・メロン畑東側8棟の
換気装置を動かすブレーカーを
オフに操作して換気装置すべてを
機能停止状態にする。
・2カ所ある給水栓が『半開き』で
農業用水がダラダラと流したままにする。
一定量を越えると、
メロン畑に水が流れ込み畑が水浸しになる。
・そして、農家にとっては
究極の極悪非道の禁じ手である
『6棟に除草剤散布』。
たとえるなら
高校生まで育てたかわいい子供が
目の前でゆっくりと5日間かけて
死んでいくような感覚。
【犯人へ】
この犯罪行為を起こした犯人は
かならず
この投稿を読んでいるはずです。
なぜ?このような行為に及んだのか?
想像は膨らみますが、
あなたにどんな理由があっても
このような犯罪行為が許される理由にはなりません。
犯人であるあなたの行為は、
嫌がらせが目的だったなら、
悔しいですが、大成功です。
犯人であるあなたはきっと
大喜びしているのではないでしょうか?
「こうされる理由が寺坂農園にある。
だからこうしてやったんだ!」
って、犯人は自己正当化すると
言われているのを知っています。
ですが、
犯人であるあなたのした行為は
正当化されない犯罪行為です。
この行為の責任は全てあなたにあって、
寺坂農園には一切責任はありません。
犯人のあなたに
犯罪行為の全ての責任があります。
これだけの重大な犯罪行為をする勇気、
行動力があるのなら、
自らの力・能力をもっと社会のため
自分の幸せを実現するために使うのが正解です。
それが成熟した人間の生き方です。
あなたは、多分、
それを知らない人なのだと思います。
本当に失敗した、
本当に酷いことになったのは
私や寺坂農園ではなく、
『犯罪行為を行った犯人であるあなた自身』。
もう取り返しはつきません。
あなたは一生、この罪を償わない限り、
この罪を一生背負い続け、
苦しみ続けて生きることになるでしょう。
今、私は、寺坂農園は不幸のまっただ中。
メロンも心もズタズタやられています。
でもこれだけは言える。
私たちは復活できる。
何度でも立ち上がる。
寺坂農園は瀕死の重体といってもいい。
今後の動向しだいでは
廃業する可能性もあります。
北海道・中富良野町のこの地に
大正時代に入植してきて私で5代目。
約100年続いてきた家業の農業も
とどめを刺すレベルでの犯行に
強い怒りを感じています。
犯罪被害者として、絶対に許しません。
かならず償ってもらいます。
警察の捜査力を信じ、 犯人逮捕に向けて全面協力していきます。